「依頼・命令・禁止」と言われると難しそうに感じますが、中国語でこれらを言うのは簡単なので覚えておいて損はない表現方法です。
\LINEスタンプ発売しました!/
目次
依頼表現
文の最初に「请(請)」をつけることで丁寧な依頼表現になります。
(简)请(繁)請
(拼音)qǐng
(品詞)動詞
(日本語)どうぞ〜、〜してもらう
「请(請)」はこれ以外にもたくさん意味を持つ単語です。色々な場面で、違う意味で使われることが多いため、混乱してしまう方もいるでしょう。今後「请(請)」の使い方について、別記事でまとめていきます。
请(請) + 動詞
■意味
〜ください
通常の文章の一番最初に「请(請)」を追加するだけで、「〜ください」と丁寧な依頼文になります。「请(請)」のあとに主語を入れても構いませんが、一般的に主語は省略されます。
■例文
(简)请坐
(繁)請坐
お座りください。
動詞の後ろに「少し」の意味である「一下」をつけると柔らかい表現となります。
■例文
(简)请坐一下
(繁)請坐一下
ちょっとお座りください。
(简)请等一下
(繁)請等一下
少しお待ちください。
「少し」のより正式な単語として「稍微」という単語があります。「一下」のかわりに「稍微」を使うとより硬い表現となります。「稍微」は動詞の前におきましょう。「稍微」を「稍」と省略することもできます。
■例文
(简)请稍等
(繁)請稍等
少々お待ちください。
「请(請)」をつけずに「一下」だけの場合、より口語表現となります。
■例文
(简/繁)等一下
ちょっと待って
一方、誰かに何か依頼したい場合は、「请(請)」と動詞の間に依頼したい相手を入れます。この用法の場合、日本語は「〜してもらう」という意味になります。
■例文
(简)请他帮个忙吧
(繁)請他幫個忙吧
彼に手伝ってもらいましょう。
命令表現
主語や「请(請)」もなく動詞から始まる文章の場合は、命令表現となります。
動詞
■意味
〜して!
■例文
(简/繁)小心!
気をつけて
禁止表現
「〜するな」と禁止する場合は動詞の前に「不要」「別」をつけます。「別」の方がよりきつい表現です。
不要/別+動詞
■意味
〜しないで、〜するな
■例文
(简/繁)不要跑
走らないで。
(简/繁)別忘了
忘れないで。
もう少し丁寧に言いたい場合は「请(請)」を禁止表現文の一番最初につけましょう。
■例文
(简)请不要跑
(繁)請不要跑
走らないでください。
より正式な表現をしたい場合は「禁止」「嚴禁」「請勿」を使用します。張り紙等でよく見かける表現です。
■例文
(简/繁)禁止拍照
撮影禁止。
(简)严禁录音
(繁)嚴禁錄音
録音厳禁。
(简/繁)禁止入內
立ち入り禁止。
(简)请勿攀爬
(繁)請勿攀爬
登らないでください。
単語帳
例文で使用した単語はこちら
中国語(简) | 中国語(繁) | 発音 | 品詞 | 日本語 |
坐 | 坐 | zuò | 動詞 | 座る |
等 | 等 | děng | 動詞 | 待つ |
帮忙 | 幫忙 | bāngmáng | 動詞(離合詞) | 手伝う、手助けをする |
跑 | 跑 | pǎo | 動詞 | 走る |
忘 | 忘 | wàng | 動詞 | 忘れる |
攀爬 | 攀爬 | pān pá | 動詞 | 登る |
录音 | 錄音 | lùyīn | 名詞 | 録音 |
※離合詞・・・動詞と目的語からなる動詞