「宁可(寧可)」「宁愿(寧願)」は日常会話ではあまり使用頻度は高くありませんが、中級レベルの教科書で必ず出てくる構文です。この二つの日本語の意味が「むしろ」「たとえ」と翻訳されるため、実際にどのように使うのかわかりにくいのが難点です。今回はそんな単語の意味と使い方を紹介します。
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目次
単語と構文
(简)宁可(繁)寧可
(拼音)nìngkě
(品詞)接続詞
(日本語)むしろ、たとえ〜ても
(简)宁愿(繁)寧願
(拼音)nìngyuàn
(品詞)接続詞
(日本語)むしろ、たとえ〜ても
「宁可(寧可)」と「宁愿(寧願)」はほぼ意味は同じなので、同じように使って大丈夫です。
①宁可(寧可)/宁愿(寧願)+フレーズ1,也+フレーズ2
②宁可(寧可)/宁愿(寧願)+フレーズ1,也不+フレーズ2
■意味
たとえフレーズ1、フレーズ2だ。
フレーズ1、むしろフレーズ2だ。
「宁可(寧可)」「宁愿(寧願)」のあとにくるフレーズ1には、まだマシだと思うことを言います。フレーズ2にはしたいこと、あるいはしたくないことを言います。
これだけではわかりにくいと思いますが、次に肯定文、否定文に分けて順番に解説します。
肯定文の場合
基本構文の「①宁可(寧可)/宁愿(寧願)+フレーズ1,也+フレーズ2」の場合、フレーズ1のことをしてでもフレーズ2のことをするときに使います。
こういうとわかりにくいのですが、日本語だと「たとえ〜してでも〜したい」「むしろ〜してでも〜したい」という意味になります。
■例文
(简)宁可加班,也想把工作做完
(繁)寧可加班,也想把工作做完
残業してでも仕事を終わらせたい。
(简)宁可排很久的队,也一定要吃这家店的拉面
(繁)寧可排很久的隊,也一定要吃這家店的拉麵
たとえ、長い間並んでも絶対にこの店のラーメンが食べたい。
否定文の場合
基本構文の「②宁可(寧可)/宁愿(寧願)+フレーズ1,也不+フレーズ2」の場合、フレーズ1にはまだ許容できること、フレーズ2にしたくないことを言います。日本語だと「たとえ〜してでも〜したくない」「〜するくらいならむしろ〜しない」という意味になります。
■例文
(繁)宁愿减薪,周末也不想工作
(繁)寧願減薪,週末也不想工作
給料が減っても、週末に仕事をしたくない。
(简)宁可不吃晚餐,也不要吃纳豆
(繁)寧可不吃晚餐,也不要吃納豆
納豆を食べるくらいならむしろ晩御飯は食べません。
単語
例文で使用した単語はこちら
中国語(简) | 中国語(繁) | 発音 | 品詞 | 日本語 |
加班 | 加班 | jiābān | 動詞 | 残業する |
排队 | 排隊 | páiduì | 動詞 | 列に並ぶ |
减薪 | 减薪 | jiǎnxīn | 動詞 | 給料が減る |