過去のことを言う言い方はいくつかありますが、今回は「〜したことがある」と過去の経験、そして動作の完了を表す「过(過)」を解説します。さらに、本記事最後に台湾独自の用法も紹介しているので、台湾の中国語(台湾華語)を学ばれている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
単語
(简)过(繁)過
(拼音)guò
(品詞)方向補語、助詞
経験の場合
肯定文
主語+動詞+过(過)+名詞+経験を行った回数
主語+動詞+过(過)+経験を行った回数+名詞
■意味
〜は〜をX回したことがある。
動詞のあとに「过(過)」を追加します。経験を表す場合、「过(過)」と「了」の併用はできません。
■例文
(简)我去过日本很多次
(繁)我去過日本很多次
私は日本へたくさん(何回も)行ったことがあります。
(简)我去过日本三次
(繁)我去過日本三次
私は日本へ三回行ったことがあります。
疑問文
疑問文は文章の最後に「吗(嗎)」を追加します。
■例文
(简)你去过日本吗?
(繁)你去過日本嗎?
あなたは日本へ行ったことがありますか?
何回経験したか質問する場合は、回数の部分を疑問詞「几(幾)」に置き換えます。その際、「几(幾)」自体が疑問の意味を持つので、「吗(嗎)」は不要です。
■例文
(简)你去过日本几次?
(繁)你去過日本幾次?
あなたは何回日本へ行ったことがありますか?
否定文
否定文は動詞の前に「沒」を追加します。
■例文
(简)我沒去过日本
(繁)我沒去過日本
私は日本へ行ったことがありません。
「まだ〜したことがない」と今後行う可能性があることは「沒」の前に「まだ」の意味である「还(還)」を付け加えます。
■例文
(简)我还沒去过日本
(繁)我還沒去過日本
私は日本へまだ行ったことがありません。
動作の完了の場合
主語+動詞+过(過)+名詞+了
■意味
〜は〜た。
「过(過)」と「了」が併用されている場合は、動作の完了を表す文です。
■例文
(简)我吃过飯了
(繁)我吃過飯了
私はご飯を食べました。
疑問文
疑問文は文章の最後に「吗(嗎)」を追加します。
■例文
(简)你吃过飯了吗?
(繁)你吃過飯了嗎?
あなたはご飯を食べましたか?
否定文
動作の完了の否定はそもそも発生していないことなので、否定文はありません。
台湾独自の文法
経験を表現する用法で、台湾独自の文法として動詞の前に「有」を付ける場合があります。
下記の記事でも紹介していますが、台湾では過去形の際に「有」を習慣的につける場合が多いです。その際、「有」があってもなくても意味は同じです。
詳しくはこちらの記事をご参考ください。
■例文
(繁)我有去過日本三次
私は日本へ三回行ったことがあります。
(繁)你有去過日本嗎?
あなたは日本へ行ったことがありますか?
(繁)你有去過日本幾次?
あなたは何回日本へ行ったことがありますか?
(繁)我沒有去過日本
私は日本へ行ったことがありません。
補足
また、「〇〇回した」の回数は基本的に「次」という単語で表しますが、最初から最後まで通して行った動作を数える場合は「遍」を使います。
■例文
(简)请再说一遍
(繁)請再說一遍
もう一度言ってください。