今回は中国語の独特な文法、動詞・形容詞の重ね型を学びます。重ね型は動詞・形容詞によって異なります。全部を覚えるのは難しいので、日常生活でよく聞く単語から順に覚えていくといいでしょう。
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目次
動詞の重ね型
動詞を重ねて言うと「ちょっと〜してみる」といった語気を和らげる軽い表現になります。
単音節動詞Aの場合
AAと重ねます。
看→看看
■例文
(简)我从来没去过日本,很想去看看
(繁)我從來沒去過日本,很想去看看
日本に行ったことがないので、ちょっと行ってみたいです。
単音節動詞Aで、間に「一」を入れる場合
単音節動詞の動詞で、「短時間」「一回の動作」を表したい際は、「A一A」とします。
しかし、基本的にはAAとほとんど意味は同じです。
看一看
ちょっと見てみる
「看一看」の前にほかの動詞がつくと「〜してみる」という意味になります。例)「去看看」行ってみる
等一等
ちょっと待って
「ちょっと〜する」として「一下」がありますが、「一下」主語が自分以外の相手に対して使用します。
你看一下
ちょっと見てみて
你等一下
ちょっと待って
2音節動詞ABの場合①
ABABと重ねます。
休息→休息休息
■例文
(简)我们休息休息吧
(繁)我們休息休息吧
ちょっと休憩しましょう。
2音節動詞ABの場合②
ごく稀にAABBと重ねる場合があります。
來回→來來回回
■例文
(简)我来来回回日本好几次
(繁)我來來回回日本好幾次
日本をちょっと何回か行ったり来たりしました。
動詞A+名詞Nの動詞の場合
AANと重ねます。
走路→走走路
■例文
(简)要不要出来走走路
(繁)要不要出來走走路
ちょっと出てきて歩きませんか?
走路はこの2文字で動詞の役割を果たしますが、走+路と分解することもできます。「走」は動詞、「路」は名詞に分解でき、中国語の動詞にはこのような動詞がたくさんあります。これは離合詞といい、下記の記事で詳しく紹介しています。
しかし、 2音節動詞ABの場合①で紹介した「休息」はこの2文字で一つの単語であり、分解することはできません。この場合は、基本的に「ABAB」型の重ね方をします。
形容詞の重ね型
形容詞を重ねて使うと、その発言時のものごとや状況を生き生きと表すことができます。
単音節動詞Aの場合
AAと重ねます。
大→大大的
綠→綠綠的
■例文
(简)绿绿的树
(繁)綠綠的樹
緑いっぱいの木(とても緑が生い茂っている様子を表す)
2音節動詞ABの場合①
ABABと重ねます。
雪白→雪雪白白的
2音節動詞ABの場合②
AABBと重ねます。
乾淨→乾乾淨淨
■例文
(简)我希望房间干干净净的
(繁)我希望房間乾乾淨淨的
部屋はとても清潔であってほしい
単語帳
例文で使用した単語はこちら
中国語(简) | 中国語(繁) | 発音 | 品詞 | 日本語 |
来回 | 來回 | láihuí | 動詞 | 行き来 |
大 | 大 | dà | 形容詞 | 大きな |
绿 | 綠 | lǜ | 形容詞 | 緑の、緑である |
干净 | 乾淨 | gānjìng | 形容詞 | きれいな、清潔な |
树 | 樹 | shù | 名詞 | 木 |
房间 | 房間 | fángjiān | 名詞 | 部屋 |