中国語の文法を勉強する際、初心者が最初にぶつかる壁が「文法をどの順番で勉強すればいいかわからない」ではないでしょうか。今回はそんな初心者の方に、簡単に基礎文法を勉強順にまとめました。詳しい文法の記事も掲載してますので、より詳しい文法を勉強したい方はそちらも併せてご覧ください。
\LINEスタンプ発売しました!/
目次
基礎文法
「です」を表す「是」構文
A+是+B
AはBである
(简/繁)我是日本人
(拼音)wǒ shì rìběn rén
(日本語)私は日本人です
「AはBである」と言いたいときはAとBの間に「です、である」を意味にする「是」をおきます。
動作を表す動詞構文
A+動詞+B(名詞)
AはBをする
(简)我吃饭
(繁)我吃飯
(拼音)wǒ chīfàn
(日本語)私はご飯を食べる
「ご飯を食べる」「学校へ行く」など動作を言いたいときは主語の後に動詞、名詞を言います。上記の例文の場合、「去」が動詞「公司」が名詞になります。
場所を表す前置詞「在」構文
A+在+場所+動詞+目的語
Aはどこで〜をする
(简)我在学校吃饭
(繁)我在學校吃飯
(拼音)wǒ zài xuéxiào chīfàn
(日本語)私は学校でご飯を食べる
どこでするのか言いたいときは動詞の前に「在」+場所を言います。「在」のあとに場所を言っていれば、どこでするのか言っているということになります。
所有を表す「有」構文
A+有+B
AはBを持っている
(简)我有车
(繁)我有車
(拼音)wǒ yǒu chē
(日本語)私は車を持っている
持っているものを言いたいときは「有」を使うことで表すことができます。
形容詞構文
A+副詞+形容詞
Aは〜だ
(简/繁)你很漂亮
(拼音)nǐ hěn piàoliang
(日本語)あなたは美しい
「あなたは美しい」「あのビルは高い」のように、何かを形容するときは形容詞の前に「很」といった程度を表す副詞を付けます。「你非常漂亮(あなたはとても美しい)」のように、どれくらい美しいか表したいときはもちろん、単純に「美しい」だけ言いたいときもこの副詞を付けなければなりません。
単純に「美しい」だけ言いたいときは「很」や「好」を形容詞の前につけます。このとき、この副詞には特に意味はないので、訳す必要はありません。
否定形
A+不/没+動詞/形容詞
Aは〜しない/〜ではない
(简)我不吃饭/我没吃饭/你不漂亮
(繁)我不吃飯/我沒吃飯/你不漂亮
(拼音)wǒ bùchī fàn/wǒ méi chīfàn/nǐ bù piàoliang
(日本語)私はご飯を食べない/私はご飯を食べなかった/あなたは美しくない
否定を言いたいときは動詞や形容詞の前に否定を表す「不」「没」をおきます。「不」は形容詞や動詞の現在形、未来形の時に使用します。「没」は動詞の過去形に対して使用します。
複数の動作を表す連動文
A+動詞+目的語+動詞+目的語
Aは〜して、〜する
(简)我去餐厅吃饭
(繁)我去餐廳吃飯
(拼音)wǒ qù cāntīng chīfàn
(日本語)私はレストランに行って、ご飯を食べる
例文のように二つの動作を一つの文で表したいときは、動詞と目的語のセットを2回言うことで表現できます。このとき、行う順番に言うことがポイントです。
「できる」を表す助動詞
A+能/会(會)/可以+動詞+目的語
Aは〜できる
(简)我能跳舞/我会跳舞/我可以跳舞
(繁)我能跳舞/我會跳舞/我可以跳舞
(拼音)wǒ néng tiàowǔ/wǒ huì tiàowǔ/wǒ kěyǐ tiàowǔ
(日本語)私は踊れる
動詞の前に中国語の助動詞「能/会(會)/可以」をおくことで「できる」を表すことができます。
「できる」を表す中国語は3つあり、それぞれニュアンスが異なります。上記の例文だと以下のような違いがあります。
我能跳舞:(能力的に)踊れる(踊れるスキルを持っている)
我会(會)跳舞:(練習などをして)踊れる(できるようになった)
我可以跳舞:踊れる(踊っても良い、許可のニュアンス。)
未来形
A+要/会(會)+動詞+目的語
Aは〜(これから)する
(简)我要去公司/我会去公司
(繁)我要去公司/我會去公司
(拼音)wǒ yào qù gōngsī/wǒ huì qù gōngsī
(日本語)私は会社に行きます
これからの未来のことを表すには動詞の前に未来のことを表す「要/会(會)」をおきます。「要」の方がよりする可能性が高かったり、することに対して意志があるときに使います。
他にも「打算」「将(將)」を使って未来のことを言うことができます。
過去形
A+動詞+了/过(過) または A+動詞+目的語+了
Aは〜した/~したことがある
(简)我买了这本书/我买过这本书/我买书了
(繁)我買了這本書/我買過這本書/我買書了
(拼音)wǒ mǎile zhè běnshū
/wǒ mǎiguò zhè běnshū/wǒ mǎishūle
(日本語)私はこの本を買った
/私はこの本を買ったことがある/私は本を買った
過去のことを言うときは動詞の後、あるいは動詞+目的語の後に「了」をつけます。動詞の後と動詞+目的語の後両方に「了」をつけることもできます。厳密に言うと、この二つの「了」は違う助詞になります。詳しく知りたい方は下記の記事で紹介しているのでご確認ください。
また、過去にしたことのあることを言うときは動詞のあとに「过(過)」をつけます。
現在進行形
A+正在/正/在+動詞+目的語
Aは〜をしている
(简)我正在(正/在)念书
(繁)我正在(正/在)念書
(拼音)wǒ zhèngzài (zhèng/zài) niànshū
(日本語)私は勉強しています
今していることを言うときは動詞の前に「正在/正/在」のいずれかをおきます。なお、どこでするのか場所を言いたいときも「在」を使いますが、「在」のあとに動詞が来れば現在進行形、場所がくれば場所を言いたいと考えればよいでしょう。
疑問詞
(简)什么/什么时候/哪儿(哪里)/为什么/谁
(繁)什麼/什麼時候/哪裡/為什麼/誰
何/いつ/どこで/なぜ/誰
(简)你要去哪儿(哪里)
(繁)你要去哪裡
(拼音)nǐ yào qù nǎ’er (nǎlǐ)
(日本語)あなたはどこへ行きますか
質問したい部分を疑問詞に置き換えることで簡単に疑問文を作ることができます。他の疑問詞や具体的な使い方はこちらの記事で紹介しています。
受け身と使役
A+被/让/叫(被/讓/叫)+B+動詞
Aは(Aを)Bに〜された
(简/繁)我的包包被小偷偷了
(拼音)wǒ de bāo bāo bèi xiǎotōu tōule
(日本語)かばんを泥棒に盗まれました。
他の誰かに何かされたときはした相手の前に「被/让/叫(被/讓/叫)」をつけます。
A+让/叫(讓/叫)+B+動詞
AはBに〜させる
(简)我叫他去买东西
(繁)我叫他去買東西
(拼音)wǒ jiào tā qù mǎi dōngxī
(日本語)私は彼に買い物に行かせる
他の誰かに何かさせるときも「让/叫(讓/叫)」を使います。受け身と使役、どちらの意味かは文脈で判断しましょう。
比較表現
A+比+B+形容詞
AはBより〜だ
(简)今天比昨天热
(繁)今天比昨天熱
(拼音)jīntiān bǐ zuótiān rè
(日本語)今日は昨日より暑い
比較する対象の前に「比」をおくことで簡単に二つの物事を比べることができます。他にも「更」比较「(比較)」「最」を使って比較を表すこともできます。
補語
A+動詞/形容詞+補語
(简)你过来一下
(繁)你過來一下
(拼音)nǐ guòlái yīxià
(日本語)ちょっとこっちに来て
補語とは動詞や形容詞の後に付き、それがどのような状態なのか表すものです。例えば「上(上がる)」「去(行く)」を組み合わせた「上去(上がっていく)」、「看(見る)」「腻(飽きる)」を組み合わせた「看腻(見飽きる)」が補語にあたります。
パターンがあるので、そのまま丸覚えするのが良いでしょう。
まとめ
今回は文法を中心にまとめました。上記の基礎の文法をマスターするだけでもだいぶ中国語がわかるようになります。何から勉強したらいいのかわからないという方は、参考にしてみてください。